【コース研修の成功の鍵】 | 教育のチカラ

【コース研修の成功の鍵】

企業によっては単発ではなく、

社員を選抜して1年から2年間にわたる

長期のコース研修を行うところがある。

 

時間も費用もかなりかけて行うのだから、

ぜひ研修の目的を達成してほしい。

その成功の鍵を講師の目線から考えてみた。

 

■長期にわたるコース研修で講師が気をつけていること

 

1 受講生の状態管理

2 異なる講師の発言内容の精査

 

特に1は良く観察し、適切なアプローチが欠かせません。

コース形式の研修の設計ポイントは、

1 最初の研修でスムーズに立ち上がること

2 途中で中弛みやマンネリにならないこと

3 クライマックスで受講生が劇的に変化すること

 

なのですが、一般的に受講生は以下のようになる傾向があります。

1 主催者の意図とは別に何となく始まり

2 慣れと疲れから研修をこなすようになり

3 成長はしたとは思うがそれほどでもない

になってしまうことが多いのです。

 

受講生の立場で言えば、

「選ばれたことへの自信」

「学習の機会を提供してくれる会社への感謝」

はもちろんあるものの、

各受講生に起きている現実はそれぞれです。

 

同じ授業を受けていても、志望学部や志望校に違いが出ることと同様、

ある人は知識獲得を、ある人は自信を、ある人は仕事に向き合う姿勢を、

というように彼らの関心は多様なのです。

 

ただし、共通して求めているのは、

「自分自身の変化成長」「会社からの自分に対する理解」

従って、コース研修は受講生の様子を横軸で把握することがとても重要です。

 

講師は何人かで担当することが多いので、

自分の講座の様子しかわかりません。

 

もしあなたが今コース研修をまさに実行中なら・・・

いかがですか?

このコース研修のスタートは鮮やかに立ち上がりましたか?

1年を過ぎても緊張感を維持し、受講生はやる気に満ちていますか?

 

コースもいよいよクライマックスです。

ここでの彼らの体験が、コースのゴール到達の鍵になります。

彼らに達成感が溢れるようなら、このコースは評判となり、

受講希望者も増え、採用の際にも「売り」となるでしょう。

 

多くのコース研修では、終盤に受講生のプレゼンの機会がありますね。

「終わりよければ全てよし」

プレゼンは、彼らが自分の変化成長を自覚する場として最適であること。

そして、プレゼン相手からのフィードバック(特に会社からの評価)は

自分を理解してもらえているかどうかを実感する絶好のチャンスとなります。

 

担当講座が分かれる以上、単発の講師ができることには限界があります。

なので、横軸で見ることができるオブザーバーの方々がしっかり彼らを観察し、

変化成長を促してください。