【新入社員研修】  | 教育のチカラ

【新入社員研修】 

もう長い間新人研修をやっていません。
限定された時期に数多く開催される新人研修は、
新人講師デビューの場でもあり、
同じ内容を同じ時間でやることが大事。
だから、
講師のテクニックを披露することはダメで、
とにかく型どおりに行うことが肝要。
 
なので、
新人研修は新人講師に譲り、
行うとしてまとめ段階の研修くらいでした。
 
マナーや心構え的なものはやらず、
配属前、これから始まる社会人生活で、
必要なことを諭すような研修です。
  
ところで、今年はコロナ。
新人研修をどうするか?
それは多くの人事部の悩みの種だったでしょう。
 
やらずに配属させるわけにもいかないし、
ネットだけで完結できるものでもない。
 
学生側にしても、
内定取り消しを心配し、
学生最後の春休みをどう過ごすか迷ったでしょう。
  
若いから大丈夫と、
花見したり、ライブに行ったり、
中には強引に海外に卒業旅行に行った人もいるはず。
  
それを正直に企業に伝えているかと言えば、
それはかなり怪しい。
現状、症状でも出ていない限り、
それは言わないで済ませようと、
入社早々のペナルティを避けようとするはずです。
 
ちゃんとしている若者もいれば、
そうじゃない人もいる。
面白いのは、
そうじゃない行動する人の中に、
会社を変えるような発想をする人が出てきやすいこと。
 
なので、会社は、そんな彼らに、
仕事という機会を通して意識を昇華させ、
良い人材に変えて行かないといけません。

新人研修は、
会社が最初に新入社員とかかわりを持つ機会。
特に、配属先に送り出す前の研修。
彼らの記憶に残るものにしなければなりません。
 
おそらく、彼らが自覚を持って揃うのは、
数年後の階層別研修。
それまでの間、彼らが踏ん張れるような研修を、
配属前にしてあげてください。