痛いところを突く
前回、研修の理想を書いた。
今回は、受講生との向き合い方について。
前提として、
講師と受講生は初対面。
研修時間も1日または2日の限定。
予定調和の仲良し研修では、
受講生は変われない。
時に講師は、
彼らの痛いところを突き、
厳しい態度で接しなければならない。
しかし、下手に彼らを傷つけたり、
怒らせたりしては、逆効果だ。
彼らは殻を被って、その場をやり過ごしてしまう。
若い受講生には、
講師と彼らの圧倒的な力の差を
見せつけることが有効だった。
「この講師には何をしても無駄。敵わない」
そこまですると、彼らは興味を持ってくれる。
一方年配で役職者が受講生になると、
プライドはあるし、恥もかけない。
さらには、彼らの本業においては、
講師よりはるかに知識も経験も豊富だ。
そんな時は「力の差」ではなく、
「研修を行う意味」を軸に攻めていく。
何故、私たちは今、ここに集められているのか。
あらゆる角度から、考えさせることで、
彼らを掌握することができる。
そのためには、絶対的な準備が必要。
全ては、最高と思える研修を実施するために。