宋文洲さんと武沢信行さん | 教育のチカラ

宋文洲さんと武沢信行さん

今日は、品川プリンス新館で行われた、

ソフトブレーン 主催の「中小企業成長の鍵はやっぱり営業だ」に参加してきた。


ちょうど空いていたし、がんばれ社長」の武沢さん 見れるし、

最近新聞にやたら広告を出している宋さんの話も聞ける。

しかも、このセミナー、参加費無料だった。


最初の講演は宋さん。

宋さん

宋さんといえば、中国から単身留学し、北海道で会社を起こした人。

98年に営業支援事業に業態転換して、その後はマザーズ上場、来月には東証1部になる。


勢いのある会社のトップ。

で、最初にテレビのニュース番組に出たときの映像を見せられた。

その後本人が出てきて、持論を展開。

その内容は、

日本の企業の問題点は販売管理費の大きすぎることであり

元凶は、変われない、変わろうとしない古い営業の体質(サラリーマン根性)にあるというもの。


それはそのとおり。

彼の説明は的を射ているし、面白い。


多少日本語的には失礼な表現はあるものの、

中国人だからしょうがないと思わせる、自分は中国人だからという主張と言い訳も織り交ぜる。


声もでているし、立ち振る舞いもいい。表情もいい。

聞いていて、気持ちがいい。

宋さんのストレートな物言いも、テンポの良い話の進め方で心地よく感じられた。


質疑応答は、質問する人の話も長かったせいもあるが、返答は明確さに多少欠けた。

でも、おおむね満足。また聞きたいと思えるプレゼンだった。



次に登場したのは武沢さん

武沢さん

300人くらいを前に話をするのは初めてだそうで、

冒頭から「上がっています」と告白された。


予定より15分遅れではじまった講演が、ほぼ時間通り終了したところを見ると、

中身のいくつかはすっぽかしてしまったように思う。

武沢さんが普段提供している文章のクォリティーからすると、少々物足りなかった。


まあ、60分弱で話せることには限界があるから、もう少し内容を絞ってもよかったかもしれない。


個人的には、7つあるトピックスのうち、

今こそ顧客創造計画書を作ろう!」を詳しく聞きたかった。


あと思ったのは、初めて直に話を聞いたのだけど、武沢さん、なかなか良い声してる。

聞きやすい声。今日彼の講演で一番印象に残ったのは声 でした。



3番目はソフトブレーン・サービスの社長の工藤さんの講演というよりは、商品説明。

去年転職してソフトブレーンにやってきて、1年で販社の社長に就いた32歳。


確かに仕事はできそうな感じがする。

でも、聞いていてなんだか楽しくない。気持ちよくない。


声もでてる。

説明も明瞭。

でも、なんだか嫌な感じ。


何でだろうと思ったら、

どうも相手を見下したような態度と話し方をしているから。


「教えてやっているんだ」といわんばかりの、

聴衆に対する漠然とした質問 「これわかりますか?」

実際に聞くわけでもない。ただ、聞き手とのインタラクティブ性を演出したいだけ。


言葉遣いも耳に障る。

客商売なのに、その「客」の呼び方が、「お客」「客」「お客様」とばらばら。

きっと普段は「あの客さあ」なんて呼んでいるんだろうなということがバレバレ。


「残ってくれた皆さんに面白い話をしたいと思います」

とスタートした彼の説明。

ところが全然笑いが起こらないまま20分経過。

自分の前(武沢さん終了時)で3割客が帰ったというような自虐的なネタか

第3者を笑うようなシニカルネタでやっと笑いをとるが、これは失笑に近い。


笑えない雰囲気が続く。

でも本人は、持論を豪快に展開している。

気持ちよくなっているのか?

聞き手の反応が読めていないのか?


ストレートな物言い。

これは宋さんは許される。

トップだし、中国人だし。

でも、それを支える32歳の社長では許されない。

口の利き方が乱暴だと、

それはものすごくマイナス印象。

彼の場合、その外見もマイナス要素があった。

特にめがねとネクタイのセンス。

めがねは太すぎるし、ネクタイはなぜ緑色だったんだろう?


もったいないな。

宋さんの印象がよかっただけに。


ソフトブレーンのセールスマネジャーという商品、なかなかよかったです。

痒いところに手が届いている感じ。

営業を仕組みに落とし、さらに作業に落とし、プロセスと全員が共有する。

そのソフトを使うことで営業マンは現状を的確に知り、次のアクションへスムーズに移行できる。


将来、大勢で仕事をするようになったら、導入したいなと思いました。